多くの人がfx に不安を抱く要因の一つとして「借金を抱えてしまったらどうしよう」という問題があります。fxは高いレバレッジ倍率で取引できるため莫大な損失を被ることも考えられます。
そのため数千万円単位の借金を背負ってしまったとか、自己破産したとかいう経験談もインターネット上に見受けられます。
しかし海外fxの場合にも同様に莫大な借金を背負ってしまうリスクがあるのでしょうか。
結論から言うと海外fxで莫大な借金を背負ってしまうことはほとんどありません。というのは借金を背負ってしまう主な要因が追証と呼ばれるシステムだからです。
レバレッジ取引では最初に入金した証拠金に応じて取引できる限度額が変わります。例えば10万円を証拠金として500倍のレバレッジ取引を行えば5,000万円までの取引が行えます。
しかしレバレッジ取引の場合、最低証拠金維持率という割合が決められています。最低証拠金維持率が30%の場合、含み損などで証拠金が3万円以下になってしまえば追加保証金、つまり追証が必要になります。
追証を支払わないと強制的に決済されてしまいます。これをロスカットと言い、ロスカットされると損失が確定してしまうことになるのです。
しかし強制的に決済されてしまうだけであれば、損失は出るものの借金を背負うことはありません。しかし何らかの理由で相場が急激に動くと、決済した時に莫大な損失が出ていることもあります。
例えば5万円の証拠金でレバレッジ倍率を3,000倍にしていたとしましょう。つまり1億5000万円の取引です。1米ドルが100円の時に150万米ドルを購入しました。
すると突然1米ドルが50円に急落したとしましょう。すると7,500万円もの損失となり当然ロスカットで数千万円の損失が確定します。
これは非常に極端な例ですが、このようなケースでは借金を背負う恐れがあります。
しかし海外fxではこうしたリスクがほとんどありません。それは多くの海外fx業者がゼロカットシステムを導入しているからです。
ゼロカットシステムとはその名の通り、損失が大きくなっても証拠金がゼロになった時点でそれ以上の損失をゼロにしてくれるというものです。
先ほどの例でいくと、証拠金の5万円が無くなった時点でゼロカットされるので、損失は5万円のみということになります。追証もなければ、借金を負うというリスクもまったくありません。
ロスカットは自分が入金した資産以上の損失を負う危険性があるのに対し、ゼロカットは最大でも自分が入金した証拠金を失うだけなので非常に低リスクとなります。
実際にゼロカットシステムを利用して海外fxを行ってみると、安心感があることに気づくことでしょう。借金を背負う心配がないというのはうれしいものです。
ほとんどデメリットがないように思える海外fxのゼロカットシステムですが、一つだけ小さな難点があります。
海外fx業者もただサービスを提供するだけでなく利益を上げていかなければなりません。しかしゼロカットシステムを導入していると、利益を上げる機会は少なくなっていきます。
ではどうやって海外fx業者が利益を上げているのかというと、スプレッドをやや広くして手数料を多く取っているのです。
したがってゼロカットシステムがある海外fx業者のサービスはスプレッドが他のサービスよりも大きくなっています。
ただし借金を背負わなくていいという安心感と比べると非常に小さなデメリットと言えそうです。
国内fx業者ではゼロカットシステムが導入されていないので、これが海外fx業者を利用する大きなメリットと言えます。よく比較してどの海外fx業者を選ぶか決めるようにしましょう。